言葉とか色々集めてみた






「おまえたち、ひとりひとりは、裁判の結果、判決を受け、もと来た場所に送り帰され、そこから当城砦門外の処刑場に引き出されて、満潮標識に海水が達するまえに、完全に死、死、死にいたるまで絞首されるものとする。
神がおまえたちの魂に御慈悲を垂れたまわんことを。」
     ――――1722年、副海事裁判所裁判長、キャプテン・ハードマン


「今日インディアスで蔓延している悲しむべき状況について、これをなんとか是正していただけるよう、国王陛下にお願いするものであります。スペインから当地にやってくる船の2隻に1隻が、20隻もの海賊船に襲撃されるのです。このため、沿岸の全域にわたって、ひとつとして安全な町はありません。彼らはいつなんどきでも、思うがままに居住地を襲撃し、占領し、略奪します。
彼らは自分たちこそ海と陸の王者であるとさえ豪語しているのです。」
     ――――コロンビア、リオアチャの市民たちから
              フェリペ2世への嘆願書、1568年



「フランスのことわざに『軽石苔を生ぜず』というのがある。だがアメリカ大陸ではその反対だった。富は海にある。それを手に入れようと思ったら海に出なくてはならない…どんな日も、それに先立つ日々、あるいはその後につづく日々と決して同じではなく、自由がルールであり、巨大な富をすみやかに手に入れられるような生活…
そうした生活の魅力を私は讃えたのだった。」
     ――――フランスのバッカニア、ルイ・ル・ゴリフ、1734年


「12月6日の朝、コリマの火山沖で、帆影を認め、すぐに追いついてみると、マニラ船であることがわかった。こちらは万時準備を整えていたので、むこうが砲撃の用意をすませるまえに、数回一斉射撃をくらわした。」
     ――――ウィリアム・フェネル、1704年


「ガレー船の奴隷たちは、休息も中断もないまま、10時間から12時間、ときには20時間ものあいだ櫂を漕ぎ続ける…ひとりが疲労のあまり漕いでいた櫂の上に倒れると(これはきわめて頻繁におこった)死んだと思われるまで鞭うたれ、葬いの儀式もなしに船べりから海へ投げ込まれる。」
     ――――ジャン・マルトレイユ・ド・ベルジュラック


「闘いにのぞんで、ロバーツその人は派手な姿であらわれた。豪華な真紅のダマスク織りのチョッキと乗馬ズボンを身にまとい、帽子には赤い羽根、首にはダイヤの十字架のついた黄金の鎖を下げ、片手には剣を、そして二挺のピストルは肩にかけた絹の吊り革の端に吊るして。」
     ――――船長チャールズ・ジョンスン、1724年


「真面目な船の務めでは、食い物はひどく、給料は悪くおまけに仕事はきつい。ところがこっちへ来りゃ、物はあり余っていくらもあるし、毎日が楽しく楽だし自由で何でもできる。せいぜい失敗をしでかしたところで、嫌な目でじろりと見られるのが関の山だから、誰だってこっちの方をとるさ。
そうだ、愉快に短く暮らすてぇのが俺のモットーだ。」
     ――――バーソロミュー・ロバーツ


「いいか、よく聞け。いまではこの船の船長は私であり、ここは私の船室なのだ。おまえたちは出てゆけ。これから私はじぶんと勇敢な部下たちの財産を作るため、マダガスカルまでいくのだから。」
     ――――トマス・トゥー


「私掠船:
特定の商人たちによって武装と装備を施され、海軍本部による海軍免許状を得た武装船…敵の船を求めて航行し、捕獲し、沈め、あるいは焼きはらい、もしくは機会のありしだい妨害するのが目的である。」
     ――――『海事大辞典』1780年


「今日の海賊は、それが海でおこったということだけが違う窃盗、強盗にすぎない。」
     ――――J・ヴァッグ


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